看護師は人の命に関わる職業であり、やりがいを感じることが少なくない。
実際に現場で働く看護師にやりがいについて尋ねてみると、最も多いのが、患者やご家族から、ありがとうと言われた時という返答だ。
そもそも、看護師を含む医療従事者の役割は、患者の傷を癒し、命を救うことである。
このため患者が回復したことによって感謝の気持ちを伝えられることは、何よりも嬉しいことだと言えるだろう。
また、患者側から感謝の言葉が出てくるということは、自分の働きを正当に評価してもらっている証と見ることもできる。
もしかすると患者から感謝される事が多い看護師ほど、優秀な人だと言えるのかもしれない。

また看護師のやりがいは、勤務する配属先によって異なってくる。
例えば産婦人科で働く看護師の場合、業務において最も幸せに感じられるのは、妊婦が無事に出産できた時だ。
母子ともに健康な状態で出産を終えられることは、かけがえのない幸せである。
そんな場に立ち会えることに、無意識にやりがいを感じている看護師もたくさんいるだろう。
また緩和ケア病棟で働く看護師の場合、いかに患者の苦痛や心配を和らげられるかが大切だ。
日々の看護によって患者の安らいだ表情を見れるかどうかが、やりがいを感じるポイントかもしれない。

どのような配属先であっても、看護師としてのやりがいを感じながら日々の業務に当たれるかどうかは、看護師人生において非常に重要なポイントだろう。